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ゲーム感想まとめ

ピオフィオーレの晩鐘-ricordo- 全体感想


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●ネタバレなしの全体感想

おもしろかったー!

CERODの乙女ゲーには若干の苦手意識があって今まで避けてたんだけど食わず嫌いはよくないと思いしった。
(エロは平気。微エロに苦手なのがある程度。なんか絶妙に恥ずかしくなるんだ)

 

共通がとても短く、個別ルートのストーリー展開が各ルートで全く異なる。
攻略キャラたちが敵に回ることも多い。ばしばし殺し合う。
ルートごとにリリィも攻略キャラたちもいろんな面を見せてくれるのが楽しかった。
同じ人でも状況や立場が変われば振る舞いも当然違ってくる、というのを楽しめるのがマルチエンディングがあるゲームのならではの良いところだと思っているので、それを満喫できたのがよかった!

(まあちょこちょこうーん?と思ってしまうような振る舞いや出来事は見られるのですが)

 

シナリオはMSシステムをはじめ主人公以外のキャラの視点から描かれる部分も多い。
これは読み物として賛否あるかもですが私は読んでいて楽しかった。
ファンタジーな部分は突っ込みどころもある。雰囲気で聞いてた。

 

システムはだいたいいつものオトメイト
チャプターごとに好感度と個別ステータスを設定して始められるのでエンドの回収は(攻略を見ながらなら)しやすい。
愛キャッチがないのは作風に合っていて良かったと思うけど、それならあのおしゃれさ重視なわかりにくいステータス画面はどうにかしてほしかったかな。しばらく意味がわからなかったよ。
攻略はキャラによっては難しめ。初見で攻略させる気ないだろみたいな落とし穴用意されてるルートがある。

 

攻略キャラ5人にそれぞれBEST、GOOD、BADの3つずつエンドがあって、
最後の展開が変わるだけじゃなくてチャプターごと用意されてるのがすごい。
どれも作り込まれてます。BESTよりGOODやBADの方が好きだったキャラも何人かいたくらい。

 

なによりイラストが綺麗!

スチルが出るたびにほ~っとなります。

リリィの髪型や服装のバリエーションが豊富でギャラリー見返しててもたのしいです。

 

 

 

 

以下、ネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

 

クリアした順に各キャラかんたん感想


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ダンテ
(CV.石川界人)
プレイ前とプレイ後で1番印象の変わった男。
青系のキャラに落ちた経験がほぼなかったのでなめてかかってしまった。
ダンリリは正義。
俺はカポの器じゃないんだーと泣き言いったところでかわいくて好きになったけど、
ダンテの1番の魅力はやっぱりあの高潔さだなと思う。
必死に立派なカポであろうと振る舞う姿が素敵。
(でも組織をニコラに丸投げしてリリィと隠れ家暮らしはどうかな)
他のキャラのルートでも輝いててこれぞメインヒーローだなと。
まあどうしても内心ダンテ大丈夫…?無理しないで…と思ってはしまうんですがやっぱりかっこよさが勝つところが好きです。

 


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(CV.岡本信彦)
この人との恋愛楽しめる自信ないかも…と思いつつ始めたのにルート入ってみたらチャプター1でもう好きになったの我ながら出落ち感やばくて笑えた。
BADが好きなんですよねー。これぞ楊!って思ってしまったので。
あのBADがあるからこそ、GOODがあの展開でGOOD扱いなのもまた良かった。
楊は個別ルートも楽しかったけど他ルートで(自ルートでもか笑)徹底して悪役を貫いてくれたおかげでひとりのキャラクターとして凄く好きだな。
喋り方が面白い。からかいたいであろう時のファルッ↑ツォ~ネェとフゥランチェスカァ面白いからファルツォーネ組とたくさん喋ってほしい。
あと顔がひたすら好き。実はビジュアルだと1番好き。

 


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ニコラ
(CV.木村良平)
ピオフィにおいて乙女ゲームみが最も強い男(私調べ)、ニコラ・フランチェスカ
名前がおしゃれ。顔もおしゃれ。話し方もおしゃれ。
リリィがニコラのことを好き好き!状態で他のルートにはない楽しさがあった。
ギルにはめられてストロンツォ!て吐き捨てたとこにやにやした。
ただ本当にお咎めなしで組織的に大丈夫なの?と気になる。大丈夫なの?笑
GOODの逃亡生活エンドもBADの籠の鳥エンドも好き!
BAD良かった!後日談もとてもヤンデレてて正直楽しかった。
ニコラの「グラッツィエ」滑らかで好きだー。全体的に声なのか演技なのかどことなく吹き替え映画っぽくて素敵だった。
銃構えてる立ち絵とスチルがおそろしくかっこいい。

 


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オルロック
(CV.豊永利行)
前回の個別の感想でもう散々語っちゃってなに書こうか、な最推し。
というわけでオルロックがいかにかわいいかの話をする。真面目なのは前回のを読んでいただければ!
オルロックさん、まず顔がかわいい。
オッドアイはもちろん、口元が特に好き。くちちっちゃいのかわいい。
(ところでなんでオッドアイなの?1926にオッドアイの新キャラがいるので気になるところ)
あの細身で女二人軽々と持ち上げて走れる。最高。ロマンがある。
リリィがオルロックに持ち運ばれるたびテンション上がっちゃった。
たどたどしい話し方がかわいくて好き。
リリィには全然怒らないのにリリィ以外には意外とすぐ怒る!オルロックはよく「だめ」って言うんだけどランがリリィのエビ狙ってたときの「だめ」がすごいドス効いてて面白い。

こんなにかわいいのにまあどしんどいルートでした。

このゲームマフィアの話だし攻略キャラは犯罪者だらけなんですが、彼はその中で唯一罪を罪と認識しないまま重ねてきてしまった人なので…重い…。
豊永さんの演技がどれも素晴らしくていろんなボイス何度も聞いた。
でもやっぱりBESTエンド最後の台詞が至高。
あの壮絶なストーリーのラストに、あんな幸せそうなありがとう聞いたら泣いちゃうよ。

 


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ギルバート
(CV.森久保祥太郎)
マフィアのボスの女!!!感を1番味わえるルート!楽しい!
スチルのたびに変わってるんじゃってくらいリリィがお着替えしてた。どれもかわいい~。
ガチガチの攻略制限かかってるのなんでなのかなって思ってたけど隠しの人が関わってくる都合上だったのかな。
あと隠し&大団円がギルルートの派生だったせいか。
THE イタリア男な口説き文句もたくさん聞けて楽しかったな…街も練り歩けるし行き先も決められるし、この直前にやったオルロックルートとほんとに同じゲームか?ってくらい平和。なんせ大団円に派生するくらいだもんね。
初めにリリィをヴィスコンティに置く理由をちゃんと説明してくれるの誠実。
いい男という言葉がとても似合う。かっこいい。

 


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アンリ
(CV.立花慎之介)

※画像がなかったからリリィで失礼

せつない…アンリ…うう…
アンリもクロエもかわいそうだったなあ。
本当にただ巻き込まれて翻弄された姉弟なので、そりゃファルツォーネを恨むだろう。
彼の被害者もたくさんいるわけで、勿論かわいそうなら何してもいいわけじゃないけど、ぴしゃりと否定する気には私はなれなかった。
リトンって愛称の子はなんて名前だと思う?→アンリじゃない?のとこはわかっててもヒュッとなった。ちょっとミステリー小説っぽかった。


大団円エンド
こんなにも大団円という言葉がしっくりこない乙女ゲーもない。
このメンバーで仲良くクリスマスパーティー…違和感…。
シナリオもギャグっぽいやりとり多くて完全にドラマCDだった。
みんなすごい親切なマフィア。
マフィアたちの会合にさらっと入って意見しまくるリリィに笑っちゃった。
まあここまで色々としんどかったのでサービスというか清涼剤的な存在ではある。
なのに中途BADはやたら多い。えー?って思ったものもあったしこの感じなら中途BADない幸せなだけのルートでも良かったのになー。
良かったところ!フェイランの最高なMSが見られた!フェイランもっとちょうだい!
あとオルリリ好きとしてはオルロックの立ち位置がとてもおいしくてうれしかった!
ただいまおかえりとかやってる…かわいい…
お医者さんを呼びに行きたいリリィに「もう…!」って言ったとこ最高でした。
とりあえず、思うところはあれど、まあこれはこれで楽しかった。

本編にいれる必要があったかはわからないけど。笑


余談
3組織の中では老鼠がクレイジーで好き。