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ゲーム感想まとめ

DAIROKU:AYAKASHIMORI 比良感想

 

ネタバレあります


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比良(CV.小林裕介)


極度の面倒くさがりの比良。

だいたいいつも床に転がっている。

台詞に「………」が多すぎてはよ喋れとなる。

床ローリングして移動する男と恋愛、なるほどおもしろいじゃねーのくらいの気持ちでわいわいはじめた比良ルート。


初め比良は話をするのも面倒がってまともな会話もできない。
仕事をしてもらおうとすれば逃げ回るので追いかけ回すしの。
しのの気の強さ、実は初回の共通ルートではちょっとギョッとしてたんだけど、個別ルートに入ると良い方に効いてくるのでとても良き。
比良が突き放し続けてもしのは全然めげなくて、言葉にも遠慮がないから見ていてたのしい。
そんなやりとりが続いて段々とまともに話せたり関われるようになっていくんだけど、終盤までほとんど惹かれ合ってる~って感じるような描写がないままなのが面白いと思った。
耳たぶイベもスチル付きなのに一瞬で終わるし。まじでスチル出てからすぐ終わって笑った。
私が落ちたのは妖にうまく対応できなくて戸惑うしのを抱っこするところなんですが。突然の赤ちゃん扱いにときめき隠せない。なんなの普段床転がってるくせに……てなった。
比良は怠惰で塩対応だが優しいし面倒みがいい。困ってると気にしてくれるし助けてくれるのだ。


そういう一面と、何をするのも億劫そうな様子に、ちぐはぐなものを感じるから、私はこんなに比良さんが気になるのかもしれない。わかる


ところでもう6章なんだが、恋愛はするんか?
鳴らすと比良がきてくれる腕輪をもらう。ファンタジーによくあるラブアイテム。
試しに近くで使ったら慌てて木から落っこちる比良、愛しい。
ここにきてついにひらキュンしてるしの。

そして挟まる比良視点。これ凄いよかった。しのが気になってるのに面倒じゃなくするためだからとか言い訳してる。もう恋始まってた。この辺から一気に恋愛色強まる急降下感が最高だった。


しのが優勝を疑わないから、景品のお菓子をしのにあげたいから、あの怠惰な比良ががんばって飲み比べで優勝する。
「比良……偉いですね。よく頑張りましたね」わかる
なのにボンボン息子が付いてるせいであんまり話せなくて不機嫌になりつつも、景品のお菓子はちゃんと手渡してくれる。かわいい。


というかわいいムーヴ決めたあと、息子に襲われそうになったしのが腕輪ふるふるすると助けに来てくれるんだけど、扇子ひとふりで戦う比良かっこい~~~~
普段と違う口調も相まって神々しい。
そんな比良の様子に畏怖を抱きながら、それでも比良の立場を考えて息子をかばったことですれ違い、もう関わるなと言われてしまう。


私は比良に関わった。もっと知りたいと思った
そうしてできあがった関係をーー
比良一人の判断でも、私一人の判断でも、終わらせていいはずがない。
強い女のモノローグかっこよ


比良は人間が好きで、そして憧れていた。
人間にはなれない比良、転化はできないしの、だけど一緒にいられないなんてことはない。今から終わりを見据えるのではなく、生きていく中でお互いが1番幸せになれる答えを二人で見つければいい。
この結論がハッピーで良かったので恋愛エンドが1番好き。
でも友情も良かった!!
引きこもる比良に通い妻のごとく毎日会いに行くしの。
この構図が初めの頃の二人と似てるのに、内容は全然違くて。
ふたりらしさはそのままに、関係性は信頼関係を築けて確かに変わったんだと思えるし、友情エンドではあるけどこれから恋愛になるんだろうな。

悲恋は終わりかたが綺麗。比良エンドはそれぞれ違うかたちでのしのの「覚悟」が見られるのが面白い。あと比良の叫び声が…良かった…。